不登校と卒業式

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卒業式が終わりました。

不登校の子は、この日を
どういう気持ちで迎えたのでしょうか。

担任の先生からの働きかけもあって、
卒業式が終わったあとの午後に校長室に来て、
校長先生から卒業証書を受け取った子もいるでしょうね。

おそらく学年の先生がたが校長室に入って、
「卒業おめでとう」と祝ってあげたでしょうね。

担任の先生の働きかけにもかかわらず、
卒業証書を受け取りに来なかった子もいたでしょうね。

その子には、担任の先生が卒業証書をおうちまで
届けに行ったでしょうね。

教師としては、
学校に来ていない状態でも、中学校を卒業したんだと、
それを祝うことができて、うれしくなります。

ただ、こういう感じ方が本当に正しいのかなあ?

不登校の子にも、いろいろいるから、一概には言えないけど、
学校に行かないことを選択している子が、
卒業式の日に、校長室に行って、卒業証書をもらいたいと
果たして思うでしょうか?

校長室に来た子は、本当に、来たかったのでしょうか?

学校は行かなくちゃならないところとされているし、
一応、先生の顔をたてておこうと
校長室に来たのではないでしょうか?

教師は、不登校の子に対して、
「学校に来られるようにしてあげたい」と思っていて、
その「善意」の集大成が卒業式の日なのかなあ。
そんな気がします。

不登校の子にとって、卒業の日というのは、
「これからは、学校に行かなくてはならないという無言の圧力の
かからない日」かな。