「学校に行かないのもアリ」という法律ができるかも・・・
集団的自衛権がどうとかで今国会が大変ですが、
不登校関係者にとっても、大事な局面を迎えています。
「学校に行かないのもアリ」という法律ができるかいなかの瀬戸際にきています。
法律の名前は、
「義務教育の段階における普通教育の多様な機会の確保に関する法律(仮称)」
法律案は以下のリンクでどうぞ。
多様な教育機会確保法 条文案(2015.9.1公開) | フリースクール全国ネットワーク
学校に行かないという選択肢を法律として認める!!
僕なんかにしたら、待ちに待った法律で、成立してほしい法律なんだけど、
反対意見も出されています。
僕が感じている反対意見って、こんな感じかな。
1 学校教育以外の教育の場を認めることは、教育政策上よくない。
2 不登校に対する学校教育の取り組みがまだまだ不十分なのに、多様な教育を認めたら、学校の教師や教育委員会に手抜きの口実を与えるだけである。
3 個別学習計画の提出と実施を通して教育委員会が家庭の教育に介入してくるのではないか?
あ、そうそう、多様な教育といったって、不登校生相手に塾産業がやりやすくするための法律なんじゃないの?という意見もありそう。
いろんな人の意見を見たり聞いたりしていると、教育委員会など教育行政に対する不信感をひしひしと感じます。
「個別学習計画」ってのは、学校じゃなくて家庭で子どもを育てようとする保護者が教育委員会に提出することができるもので、強制ではない。
でも、これを通じて教育委員会が不登校を選択した子と親に対して介入してくるのではないかという不信感があります。
僕も「個別学習計画」って、そんなんいらんやんって思うんだけど、まあここは妥協点かなあ。
そこはちょっと我慢して、それより学校に行かないという選択が法律的に認められることのメリットがすごく大きいと思ってるんですけど。
この法律ができても、多くの人の心配どおり、教育委員会に不登校を選んだ子と親に対するサポートができるかどうか不安です。
だから、教育委員会にどういう仕事をさせるかを常にチェックしなくてはならないし、実際に不登校の子とその親にかかわっている人に教育委員会に入ってもらって、学校以外の場で学ぶことを選択した子とその親に対するサポート事業をおこなってもらいたい。
・・・とまあ、いろいろ心配はあるけれど、
家庭も含めて学校以外の学びの場が認められるっていうのが、ホントうれしい。
学校がすべてじゃない。
学校に行かないという選択肢ができる。
無理して学校に行かなくてもいい。自殺なんかしなくたっていい。
学校に行かない自分を責めなくってもいい。堂々としてればいい。
そういうことなんだと思います。