写真を撮るってどういうこと? ナン・ゴールディン
最近、この本を見てます。
- 作者: Guido Costa,Nan Goldin
- 出版社/メーカー: Phaidon Press
- 発売日: 2010/10/20
- メディア: ハードカバー
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ナン・ゴールディンって人の写真集です。英語だから辞書がいるけど(T_T)
彼女は自分の身近な人の写真を撮ってます。
ドラッグ・クイーンって言われている人たちだったり、いろんな人がいる。
DVがあったり、エイズがあったりする。
しかも、抱き合っていたり、コトの直後のふたりであったり、そういうのも撮ってる。
(もちろんそれ以外のふつうのもあるんだけど)
しかし、ふつう、恋人と二人で(ピー)なときに友達がそばにいてるかな?
しかも、カメラで撮影してるし・・・。
しかも、撮った写真を展示したり、本にしたりしてるし・・・。
これって、すごいことですよね。
自分たちの真実の姿というか、本当の気持ちを、ナン・ゴールディンはわかっていると思うから、カメラで撮影することを認めたんでしょうか。
彼女がその写真を世に出すことで、自分たちの気持ちを世の中の人に伝えることができるって思ったんでしょうか。
エルスケンの「セーヌ左岸の恋」も、自分の身近な人を撮っている。しかも、ものすごいアップで撮っている。周りの人も、エルスケンがカメラで自分たちを撮ることを許したんですよね。
ナン・ゴールディンやエルスケンがカメラで身近な人を撮るっていうのは、ものすごく切実なことだったんだろうなあと思うんです。いっぱい写真を撮っただろうに、なぜこの1枚を選んだのかなあ。そういうのにすごく興味があります。
僕も写真が好きなんですが、こういう人たちがいて、こういう写真があるんだということを知ってちょっと衝撃でした。
こういうレンズを使って、絞りはいくらで、前ボケを入れて、構図はこうで・・・そういうのも大事だと思うけど、そういう「上手な写真」を撮りたいとは思わないなあ。(そりゃ、撮れればいうことないけどね)
大事なのは「ひたむきさ」じゃないかなあ。被写体にむかう態度。被写体に対する尊敬の気持ち。生活との結びつき。
レンズもそんなにいらない。レンズやカメラの性能を評価した記事は、いずれも売らんがための記事だろうし、ぼくには意味がない。(だって、金がない >_<)
ぼくに必要なのは、今ある機材でどう撮るか、何を撮るかということです。
そういうことを教えてくれる本ってあるのかな~。
まあ、こういう写真集を見ることかな~。