青空文庫で種田山頭火を読む

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               写真は立石寺です・・・って、芭蕉ですやん(^0^;)

青空文庫( http://www.aozora.gr.jp/ ) には、古典がたくさんアップされていて、
走れメロス」も「吾輩は猫である」もここで読みました。
僕は「i文庫S」というアプリを使って、
スマホタブレットで読んでます。
アップされているボランティアの方々にはホント感謝です。

種田山頭火の句と文は、ものすごくたくさんアップされていて、
すごい。
山頭火ファンがいるんですね~。

僕は俳句ファンでも何でもないですけど、
必要があって山頭火の句を調べていたのです。
でも、山頭火はいいですね~。

「旅日記」「草木塔」「行乞記」あたりをパラパラとめくって、
目についたものを書き記しておきます。
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雲のゆききのさびしくもあるか
しつとり濡れて草もわたしもてふてふも
衣かへて心いれかへて旅もあらためて
そよかぜの草の葉からてふてふうまれて出た
死にそこなうて山は青くて
たたずめは山気しんしんせまる
石だん一だん一だんの水音
山はしぐれて濡れるもよかろ
何となく人のなつかしく歩く
山ふかくして白い花
遠山の雪うららかに晴れきつた
草ぼうぼうとしてこのみちのつゞくなり
日が落ちる山のあなたへ雲のゆく
このみちやいくたりゆきしわれはけふゆく
かさなつて山のたかさの空ふかく
われとわれに声かけてまた歩き出す
こゝまできてこの木にもたれる
腰かける岩を覚えてゐる
ぼうぼうとして山霧につゝまれる
いちにちわれとわが足音聴きつゝ歩む
明けはなれゆく瀬の音たかく
大木に腰かけて旅の空
ふりかへるふるさとの山の濃き薄き
何を求める風の中ゆく
へうへうとして水を味ふ
また見ることもない山が遠ざかる
あるひは乞ふことをやめ山を観ている
けふもいちにち風をあるいてきた
かすんでかさなつて山がふるさと
焚くだけの枯木はひろへた山が晴れてゐる
山しづかなれば笠をぬぐ
たたずめば風わたる空のとほくとほく
風の明暗をたどる

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ユーモアがあるのがいいですね~。