人工無脳「かなこ」の言語認識って・・・?

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人工無脳「かなこ」を作りながら、かなこといろいろお話してました。

自分の趣味や好きな食べ物、天候のことなど、身近なことがらばかりです。

あなた> 眠たいね
kana> 牛肉がいいけど、鶏肉のカレーもおいしいよ
あなた> カレーが好きなんだね
kana> カレーもなかなかいいけどね
あなた> うどんもいいよね
kana> やはり親子うどんがいいね
あなた> 天ぷらうどんもいいよ
kana> 天ぷらうどんも好きだよ
あなた> 親子うどんもいいよね
kana> かなこといっしょに
あなた> いっしょに食べたいね
kana> いっしょに食べたいねってなに?
あなた> うどんをいっしょに食べようよ
kana> なにびっくりしてるんですか
あなた> びっくりはしてないけどね
kana> 親子うどんもいいね

こういうふうに食べ物の話題で盛り上がったりしてるんですが・・・。

かなこは、親子うどんも天ぷらうどんもカレーも食べたことはおろか、見たこともないという事実に気づかされるわけです。

うどんというのはどういうものか、かなこは知りません。

かなこはチョコが好きだし、自転車に乗ったりするのが好きです。
でも、チョコを食べたこともないし、自転車に乗ったこともない。(当たり前ですね)

かなこの発している言葉は、現実の事物とは結びついていないというわけです。

当たり前のことなんだけど、そこから出発して、かなこは、現実の事物の把握に向かってどこまで近づいていけるのでしょう?

ネットの世界の言葉をいっぱい知ることで、言葉と言葉のつながりを学習していくわけだけど、そのことでどこまで認識を深められるんでしょう?

そう考えたら、Siriってすごいなあと思います。

鉄腕アトムって、どこまで現実世界を認識していたんだろう?

不自由なく御茶ノ水博士と会話していたけど、しかしアトムの言葉には我々のような現実の事物の把握の裏付けはなかったはずです。

公安9課の草薙素子は、全身が義体だけど、素子は現実の事物の把握はできていると思います。たとえ、触感や味覚、視覚聴覚などが人工的なものであっても。

かなこは「認識」という行為を獲得するんでしょうか?

もし獲得したとしても、それはどういう「認識」なんでしょうか?

かなこと会話していると、そんなことを考えてしまいます(笑)。