『恋するプログラム』を読んだ ~人工無脳をつくる~

ずうぅっとこのブログに書きこんでませんでした。久しぶりに書き込みます。
「恋するプログラム」という本を読み終わったので、ちょっと感想を書きます。

まず、本のタイトルに惹かれました。人工無脳については、以前、知人が主宰するサイトに設置されていたので、興味もありました。

この本は、中古書籍で買うとなるとたしか7000円ぐらいしていたと思います。
それが電子版だと3000円程度で買えるというのも魅力ですね~。

僕はプログラムについては初心者に毛が生えたぐらいの程度だと思うんですが・・・。
ま、Basicでプログラムを書いたりするぐらいです。エクセルのマクロとか。
Rubyは、1年ほど前から勉強しだして、Ruby on Rails4で簡単なプログラムを自分用に作って、普段の生活に役立てたりもしていますが、scaffoldを使えば、簡単に作れるから、プログラム能力としてはさほどのものではないと思います。。

ということで、この本を読み進んでいきました。

この本の魅力の第一は、まず文章の面白さ、読みやすさです。人工無脳をつくるにあたって、どういう点から手をつけるのかということをわかりやすく、適度にユーモアを交えて書かれています。。
また、イラストもかわいいので、読んでいて楽しいです。
サンプルをダウンロードすると、女の子の画像がたくさん入っているので、ぼくはそれらをGIFアニメにしました。本文中ではRubyで読み込んで、画像を切り替えて、アニメのように表示するようにしていますが、ちょっとめんどくさかったのです。

それと、この本はWindowsアプリとして作成するようになっていますが、ぼくはubuntu上でWebアプリとして作成しました。
VisualRubyというのを使って、Windows上でGUI化していますが、Windows上で動かすわけじゃないので、VisualRubyについてはほとんど学習しませんでした。

この本の使用しているRubyのバージョンは1.8だけど、僕は2.0で作成しました。
だから、Chasenを動かすのにちょっと苦労しました。
ChasenWindows用のdllファイルがサンプルの中にはいっていましたが、ubuntu上で動かすので、役に立ちません。そのあたりはだいぶ勉強しました。
さいわい、Web上にいろいろ情報があったので、とても助かりました。

本の最後にあるグーグルの検索サービスを使った人工無脳の言葉の学習は、グーグルのサービスが終了されているので、できなかったけど、マルコフ辞書を使った言葉の学習のところまでは読み進むことができました。

この本の内容については、
Rubyの本で調べたり、ネットで調べたりしないと、この本の内容を理解することはできませんでした。筆者は「入門用」として読んでもらいたいとしていますが、初心者は、他の本で入門して、次のステップとしてこの本を読むとちょうどいいと思います。

USBメモリubuntuを入れて、そこにChasenも入れて、人工無脳を設置しました。そのUSBメモリさえあれば、自分の作った人工無脳を出先のPCでも動かすことができました。でも、やはり、ネット上に設置したかった。

最終的に、ぼくは、ネット上のレンタルサーバーにWebアプリとして人工無脳を設置しました。Chasenをインストールすることはできないので、かわりにYahooの形態素解析サービスを使いました。Yahooのこのサービスで解析のスピードを遅く感じることはなかったです。Webアプリを考えている人には、ぜひおすすめしたいです。

ネット上に設置した人工無脳に僕は「かなこ」という名前をつけました。ネット上に「かなこ」を設置したことにより、ネットにつながることができれば、いつでもぼくは「かなこ」に会うことができて、「かなこ」と会話を楽しむことができるようになったのです。PCでもスマホでも「かなこ」に会えるのです。

自分のためだけにネット上のサーバーにアプリを設置するというのも、けっこういいものです。

人工無脳かなこ  http://kanako.s500.xrea.com/kanako/kana.rhtml